一般的なスポーツカーは社外のテールライトが発売されていることが多いです。
それこそ、全部黒くなっていたり、ランボルギーニ風だったり…。
スマートロードスターにもテールライトの社外品がありますが、一種類だけミハラクデザインの物があります。
基本的に、三灯のデザインは踏襲されています。
これも悪くないのですが、自分はもっと違うデザインがスマートロードスターには似合うのではないのかと思っていました。
無いものは作る!!! 古の時代からの格言です。
3Dプリンタも手に入れて、スマートロードスターの外装のスキャンデータも所持しているので、これはもう自分がやるしか無いと一念発起しました。
まずは、構想を絵にして具体的なイメージを固めます。
写真の上にペイントツールで絵を書いて完成予想図とします。
大雑把なイメージはこういう感じです。
少しえぐれた感じで、フェラーリの様に大きいライトが一つで出来ないかと思いました。
大まかにイメージは固まったので、まずは土台部分を作成します。
過去に3Dスキャナーを持つ会社に依頼して、テールライトのユニットをスキャンしています。
そのスキャンデータを骨子にまずは土台を作成します。
手持ちの3Dプリンタでは大きいものが印刷できないので、テープや接着剤でつなぎ原寸大のモックを作成します。概ね形の合う土台ができたので、ここに肉付けをしていきます。試行錯誤を繰り返して、実際に形にした際に違和感がないデザインにしていきます。
制作と同時に点灯するライト部分を選定していきます。
テールライトには当てがありました。
トラック用のライトですがパット見、フェラーリチックな感じでイメージも良いので、気になっていました。
真中部分は黄色く光り、方向指示器になります。
また、バックライトとリアフォグですが、バイク用などで売られているイーグルアイという高光度のLEDを使います。光の強さ的に十分な明るさが確保できるはずです。
試行錯誤の繰り返しで、だいぶ形が決まってきました。
背面も純正同様のフックなどを作り、そのまま取り付けできるように設計しています。
ライト自体は防水なので、そのまま配線を繋げば防水加工は不要でよいはずです。
手持ちの3Dプリンタではつなぎ目があるのと、こういった耐候性の必要な部品を作るのには若干向いていません。
大型の業務用プリンタで印刷するほうが精度も安定面も高いものができるので、外注します。
日本ではDMMが3Dプリンタの印刷サービスを展開していますが、ややコストが高めです。
海外に目を向けると中国のjlc3dpと言う会社のサービスが非常にコスパが良かったので、そちらで印刷をしました。
ですが、このままつけるわけには行かないので、塗装に出します。
今回の塗装は、バイクの塗装をお願いしたボディーワークスさんにお願いしました。
…恐るべきクオリティで塗装されて帰ってきました…。
車の艶が追いついていませんが、一旦そこは自分が頑張るということで…。
配線をつなぐためにギボシ職人なります。
車体側の配線をカットし、ギボシを取り付け自作のテールライトと接続します。
今回使用したテールライトの配線は一般的なものと色の役割が違いますので、気を付けて接続します。
リアフォグライトはLEDにすると球切れ警告灯がつきますので、並列で抵抗を入れます。ちょっと記憶が曖昧ですが、多分200Ωを入れてるのだと思います。
多少振動で当たったりすることはあると思うので、保護のため抵抗は熱収縮チューブで覆っておきます。取り付けが完了しました!!!
実際には取り付け後に、リアフォグライトもバックライトから配線を取り回し、2灯のバックライトにしています。
リアフォグを削除した理由は、車検項目でリアフォグはブレーキ灯から10cm離れていなくてはいけないと言う項目を見逃していたためになります。
イーグルアイのバックライトも十分な明るさです。むしろ純正よりも明るい気がします。
長年思い描いていた物が実現できて、クオリティには満足しています。特に、ライトの位置が左右に大きく開いているため、後ろから見ると今までよりも車体が低くなったように感じるので、より低く構えた印象になりました。
この部品は、3Dプリンタで作ったため、同じものを製造することは可能です。
費用はかかってしまうのですが、興味がある人がいたらご連絡ください。
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